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KOHZI ISHIYAMA BLOG [ ABILIT ]



生きる

今日で阪神大震災から14年。個人的な経験として、よく知る人間が亡くなって初めて人の生死を考えたり、水道、電気、ガスが止まった状態で避難所で過ごす中でボランティアの人をはじめいろんな人の優しさに触れたり。今振り返っても改めて生きる尊さを感じれる経験だし、今後も忘れたくないなと。これまで制作してきた歌のテーマとしても「生きる」という思いはすごく大きな存在だし、自分の歌に生かして表現できることも多々あると思う。

2008年は自分にとってすごく充実した1年だったけど、周囲の人間が「変わった」と思うんであれば俺自身が気づいてないだけでそういう面もあるかもしれないし、閉鎖的な生活を送る前の自分を取り戻した面もあるかもしれない。ただ今俺が思うのは自分の歌を自発的に求めてくれる人がいること、活動を離れたいち人間として真っ当な生活を営んでいこうとする中でひとりじゃないことに心から感謝してるということ。「生きる」という思い、昔から変わらない「足跡を残す」という思い、そして感謝の気持ちを忘れなければ自ずと今後の人生を充実させることができるんじゃないかと思う。

それから活動について。振り返れば2007年あたりから「集大成的なアルバムをリリースする」という目的を持ったり、「旅をしていきたい」という思いを抱くようになって今に至るわけだけど、そのどちらも実現できる状況にあることは本当に有難いことと思ってる。ただそれから先のことについて具体的にどんな活動をしていくかというところで、長い時間考えたり時には悩んだりしたこともあって。その中でアルバム制作を終えて、気持ち的に一段落したつもりだったんだけど、その後も「曲を作ろう」という意志はなくても自然に自分の中でメロディーが流れててそこに詞を乗せて口ずさんだり。「ああ、音楽を上回る自己表現の手段に出会うことはないだろうな」って思った時にそれはそのまま自分にとっての答えだったんだと思う。

そういう経緯もありつつ、年明けから「音楽の旅」も計画中で。2度目の交渉になるライブハウスもあって、思いのほかすんなりと予定が組めそうな感じだけど、現状で掲載できるのは兵庫、愛知、東京、福岡にその他の県を加えてという感じ。いろんな出会い、アルバムのプロモーション、自分自身との戦いでありチャレンジ、有意義な時間が過ごせるんじゃないかな。アコースティックの割合が多いけど、DIMLANEは基本的に兵庫でのライブで4人が揃う状況を作ってうまく予定に組み合わせてという流れで。

以前にも書いたけど、店に置き換えればチェーン店を含め多くの華やかな店が集まる場所から離れた所、路地裏にある店。その路地裏の店だから落ち着ける、素の自分でいられる「行きつけの隠れ家」のように足を運ぶ人がいる。その状況にこそ自分自身が思い描いたオルタナティブがあるんじゃないかなと思うし、今後も活動する上でも理想として動いていければと。

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by kohzi-ishiyama | 2009-01-17 07:59
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