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KOHZI ISHIYAMA BLOG [ ABILIT ]



己から学ぶ

スポーツ番組を見てると度々登場する選手同士、コーチと選手の師弟関係。プロ野球でもイチロー選手と川崎選手、阪神の金本選手と新井選手も師弟関係として紹介されることも。人は生きている内にいろんなことを学んでいくわけだけど、それは人から教えられて学ぶ時もあれば、本を読んで学ぶ時もあると思う。加えて自分自身を見つめ直す中で、自分自身の歩んだ道のりからいろんなことを学ぶこともできるんじゃないかなと。そういう意味でも外から吸収することと同じくらい自分自身を見つめ直すことも有意義じゃないかな。

自分自身に置き換えると、まず2002年からのレース活動、タイムという絶対的な存在があって、それを競おうとライバルと真向勝負する。もちろんそこに至るまでにはいろんな心理的な駆け引きもあったり。そしてどんなカテゴリーでも所属チームの一員としてスタッフの人にアドバイスを求めたり、チームという組織にいるからこそ自分の考えが反映されない場面もあったり。そしてスポンサー探しのために企画書を作って会社を訪ねることも。

そして2004年からの音楽活動ではある意味レース活動とは全く正反対の状況。フリーでの活動において、当然チームや組織という存在に所属することもなく、ライバルという存在もいなければアドバイザーという存在もいない。途方もなく広がる砂漠をどの方向に進んでいるのかも分からないけど、自分が「前進」と思える向きに足を踏み出してみる、ポジティブな見方をすれば自分次第でどうにでもなる状況からすべてが始まっていったと思う。

その時間の中で触れることのできた周囲の人間の優しさは、閉鎖的な生活を送る前の自分を思い出させてくれたのかもしれないし、自分の持つ新たな面を呼び覚ましてくれたのかもしれない。「生きた足跡を残す」という思いはいつの間にかプレッシャーを感じる存在じゃなく、本当の意味で自分の人生の一部になじんできたと感じてる。それは2008年だけが良かったんじゃなく、2002年からの1年1年がすべて点と線で繋がっていること、結果的にも無駄な時間なんてなかったと今改めて思う。「アンダーグラウンドで活動するオルタナティブな光を放つ歌い手」、そういう理想に近づくという意味でも前進できてるんじゃないかなと。

そう思えるのは「人生の師」と仰ぐ存在がいるわけじゃなく、自分自身の歩んだ道のりを自分自身で見つめ直す中で学んで感じていったこと。人の話を聞くことも大切、そして時には「己から学ぶ」時間もあっていいんじゃないかな。

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by kohzi-ishiyama | 2008-12-18 07:51
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