今も途中だけどアルバムの制作を通して感じるのは、今まで自分が作ってきたものを再確認できるのと、同時に新しい引き出しを作るきっかけになるんじゃないかということ。当然、シングルよりも収録曲は多いわけで、それだけ自分がやりたいことをやれるフィールドが広いということになる、そういう状況の中で自分自身が知らない自分に気づいたり。例えば寝る前に詞を書き始めて、「自分のことだけじゃなくて、世の中の状況も感じつつ」という思いはあったけど、終始力の抜けた状態で書き終わってから自分で「ああ、こういう詞も書けるんだな」って思った時があったり。
自分が経験したことない状況に身を置いたり、もちろん何かにチャレンジしたり、その中で「自分にもこんなことができるんだな」「こんなことを考えたりするんだな」とか自分が知らなかった自分に気づかされる瞬間があるんじゃないかなと思うし、それもまた「向上」と呼べるものかなと思う。